有限会社　スリーワンは、支援を必要とされている方に対して、真心を持ってお手伝いをさせてもらいたい。福祉を通じ、共に支え合える豊かな社会を目指していきたい。という志を基に設立した会社です。

　わたし自身が、福祉の道を選んだきっかけとなった出来事は、大学時代に東日本大震災で、ボランティアに志願した時のことでした。わたしは福祉支援員として現地に到着したとき、倒壊した建物、寸断された道など、テレビ画面では到底伝わらない悲惨な光景に言葉を失いました。微力でも被災地の方の手助けになりたいと思い、とにかく自分にできることはないのか。どのような言葉をかけていいのか。と考えていました。

　同じくボランティアとして駆け付けた方々と、入浴が困難な方を対象に、入浴支援を行いました。そこで、現状や先行きへの不安や喪失感を抱えながらも、「来てくれてありがとう。私たちにはこんなことしかできないから。」と、限られた食糧からおにぎりとお味噌汁を作っていただいたことは恐縮しきりで、風景、匂い、味、全てにおいて心温まるひと時でした。何かしてあげられることは無いかと考えて行動したことが、逆に私の方が支えられ、勇気や希望をいただいたこと、これからも生涯忘れることはないでしょう。誠心誠意に対応すれば何かが少しずつ変わるかもしれない。と感じた瞬間でした。

　“ありがとう”というたった一言が、どれほど人の心を動かし、活力となるのか。

　わたしたちはこれからも、利用者さまやご家族と、お互いが信頼し、活かしあう関係を目指し、邁進していきたいと思います。
気持ちに寄り添い、利用者さまの尊厳を守りながら、出来る限り住み慣れた場、街で自立した生活や有意義な生活ができるよう、サービスを提供していきます。

有限会社スリーワン　代表　小島　毅